実はそれなりに糖質を含んでいる牛乳と、ヘルシーと思われがちな豆乳ですが、果たして血糖値が上がりにくいのはどっちなのか?
そんな疑問に答えるために、実際に試飲して血糖値を測定してみました。
結果によっては、牛乳の代替食品として豆乳を使うことも検討できると思います。
それでは結果をご覧ください。
- 牛乳と豆乳、どちらのほうが血糖値が上がりにくいか
- 豆乳は牛乳の代替食品としてどうか
タップできる目次
食後の血糖値を測定した食品の紹介
今回の実験で食べた食品は「牛乳」と「豆乳」です。
食品の外観と成分表
牛乳の外観と成分表
ごく普通の牛乳です。今回は300mlとしました。
あるていどの量がないと血糖値の変化がわかりにくいので多く飲みたいですが、ふだんのむ量より多すぎても意味がない結果になるので、こんなもんでしょう。
200mlあたりの牛乳の成分です。
牛乳はほとんど食物繊維が含まれていないので、今回の実験では、炭水化物=糖質としてカウントしておきます。
豆乳の外観と成分表
100mlあたりの豆乳の成分はこちら。糖質の量は牛乳の半分くらいです。
試食メモ
牛乳と豆乳について、糖質の観点でまとめておきます。
牛乳の成分表示が「糖質」と「食物繊維」に分かれていなかったので、ここでは炭水化物 ≒ 糖質として計算しています。
糖質の量で比べると、牛乳のほうが2倍強となります。
この表はスライドできます→→→→
項目 | 牛乳 | 豆乳 |
メーカー | ヤツレン | キッコーマン |
品名 | 酪農牛乳 | 調整豆乳 |
1食の量 | 300ml | 300ml |
糖質の量 | 14g | 6.6g |
注意事項
牛乳の糖質の多くは2糖類である乳糖(ラクトース)なので、含まれている糖質の量がそのまま血糖値の上がりやすさにはならないと予想されます。
牛乳の糖質の多くは2糖類である乳糖(ラクトース)です。
乳糖はラクターゼという酵素によって分解されて、ガラクトースとグルコースになって吸収されます。
アジア人の場合、大人になるとラクターゼの分泌量が減ることが知られています。
実験結果
「牛乳と豆乳」の食後3時間までの血糖値を測定した結果はこちら。
血糖値測定結果
測定のスタート時点での血糖値に違いがあったのでわかりずらいのですが、牛乳と豆乳は、どちらもほとんど血糖値が上がらないという結果になりました。
よーく見ると、牛乳のほうが少しだけ上昇している幅が大きいように思いますが、1回の測定では優位な差はありませんでした。
牛乳の乳糖(ラクトース)は、ある程度の量が含まれていても、あまり血糖値に影響がなかったのですが、分解酵素の分泌量によるはずなので、ひとによって大きく違うのかもしれません。
わたしにとっては、どちらも血糖値を気にせずに摂取できる食品ということがわかって安心しました。
気になる方は、ぜひご自分でも血糖値を測定してみていただきたいです。
感想(味・量・満足感)
味については、特にコメントすることもないですが、牛乳・豆乳ともに好き嫌いがあるところだと思います。
糖尿病などの疾患がなければ、好きなだけ飲んでも大丈夫そうです。
ロカボやゆるめの糖質制限をするなら、大活躍する食材になりそうですね。
まとめ
今回は豆乳と牛乳の食後の血糖値を測定してみました。
今回実験してみてわかったことをまとめます。
- 牛乳と豆乳はどちらも血糖値をあげにくい
- 牛乳に含まれる乳糖はひとによって分解できる能力が違うので、血糖値をあげるかどうかは個人差があるかもしれない
- 健康なひとであれば、どちらも量を気にせず飲んでOK