血糖値を自分で測定するメリットはたくさんあります。
糖尿病患者さんが自分の血糖値をコントロールすることにももちろん使えますし、さいきんでは糖質制限ダイエットも普及しつつあるので、食事による血糖値の上がり方を確認したいというひともいるでしょう。
本記事では、血糖値をかんたんに自分で測定することができる『FreeStyleリブレ』の購入方法についてご説明します。
- FreeStyleリブレの仕組み(メリット・デメリット)
- FreeStyleリブレのコスト
- FreeStyleリブレの活用例
タップできる目次
FreeStyleリブレのキット(センサー+リーダー)
まずは、FreeStyleリブレのキットについてご説明します。
FreeStyleリブレは、体に装着するセンサーと、センサーから測定データを読み取るリーダーからなります。
センサー
下の画像のように、センサーを腕の後ろ側に装着します。
センサー自体に針がついてるけど、装着時には痛みは感じなかったよ
直径35mm、厚さ5mmの小型のセンサーで、最長14日間グルコース濃度を測定することができます。
一般的な血糖値の測定器のように、測定時に指先に針を指すことなく、15分間隔で自動的に測定・記録してくれます。
センサーは2週間の使い捨てだよ
リーダー(読み取り装置)
下の画像がリーダー(読み取り装置)です。
リーダーを腕に装着したセンサーに近づけることで、グルコース値データを読み取ることができます。
読み取ったデータは、リーダーの液晶画面で数値として表示したり、グラフなどで確認することができます。
また、専用のアプリをパソコンにインストールして、より詳しく解析することもできます。
Windowsパソコンでは解析データの確認やデータのエクスポートも可能
※リーダーを付属のUSBケーブルでWindowsパソコンに接続
センサーが15分ごとに自動測定してるから、あとでデータエクスポートもできるよ
FreeStyleリブレの注意点
FreeStyleリブレを使用するまえに注意点があります。
それは、FreeStyleリブレで測定しているのが「血液ではなく間質液のグルコース濃度」だという点です。
下の図のように、センサーの針は血管ではなく皮膚組織の間質液という部分にささっていて、グルコース値を測定しています。
そのため、FreeStyleリブレの測定値は、間質液のグルコース値であることになります。
血糖値と間質液グルコース値は違うものですが、相関関係があることが研究によってわかってます。そのため、間質液グルコース値を知ることは、血糖値の動きを間接的に知ることができるといえます。
リブレで測定してるのは、血糖値ではないけど近い結果が得られるよ
FreeStyleリブレのメリット・デメリット
FreeStyleリブレのメリット
実際に使ってみてわかったリブレのメリットを紹介します。
- 血糖値がある時点の点でなく線として可視化できる
- 自動的に血糖値を測定できる
- 血糖値が毎回ハリを刺さずに測定できる(センサーの装着が必要)
リブレの面白いところは、食事をしたあとの血糖値の動きが点ではなく線として可視化できるところです。
いままでの装置では、測定するたびに指先に針を刺して血糖値を測定していました。
しかし、リブレの場合は腕に着けたセンサーで自動的に測定できるので、下のグラフのように可視化することができます。
下の画像は、リブレの測定値をぼくがグラフにしたものだよ!
これまでの血糖値の測定装置だと、運よく食事の30分から60分後に血糖値を測定しないと、2つの食事の血糖値の上がり方の違いがわかりませんでした。
しかし、FreeStyleリブレなら自動で測定できるので、下の2つの食事の血糖値への影響が全然違うことがわかるわけです。
FreeStyleリブレのデメリット
実際に使ってみてわかったリブレのデメリットを紹介します。
- 継続して利用するにはコストがかかる
- センサーを装着していると腕に軽い痛みや ”かゆみ” がでることがある
- センサーは腕に針を刺して装着するので恐怖心を感じるひとがいるかも
リブレのセンサーは2週間の使用期限があるため、継続して利用するには2週間ごとにひとつセンサーを消費します。保険適用しない場合は、センサーひとつ7500円です。
また、センサーには針が付いていて腕に刺したままになるので、軽い痛みや ”かゆみ”を感じることがあります。
お風呂に入ることもできますし日常生活にも支障はないものの、ふとしたときに違和感を感じるくらいでしょうか。
リブレは結構コストがかかるので、下に書いたコスパの良い活用例を参考にしてね♪
FreeStyleリブレはどこで買える?購入方法とランニングコスト
FreeStyleリブレを購入する方法と、使用し続ける場合のランニングコストについてご説明します。
保険適用して購入する場合
FreeStyleリブレは、糖尿病の治療を行っている一部の患者の方には保険適用されます。
糖尿病の治療を行っている方がFreeStyleリブレを利用したい場合は、かかりつけの医師にご相談されるのが良いと思います。
保険適用しないで購入する場合
糖尿病を罹患していないひとでも、FreeStyleリブレを購入して使うことができます。
この場合は、楽天市場やAmazonがおすすめです。
FreeStyleリブレはだれでも買えるよ!
ただし、上でご説明したリーダーとセンサーは別売りになっていることが多いので、買い間違えがないようご注意ください。
リーダー(読み取り装置)
初めに1つ買えば、そのあとは繰り返し使えます。
センサー
使い捨ての消耗品です。
初めての購入は、リーダーとセンサーのセットがおすすめだよ!
FreeStyleリブレの価格・ランニングコスト
FreeStyleリブレのリーダーは、いちど購入すれば壊れない限りは使用できます。
2020年9月現在では、アマゾン・楽天市場ともに約8000円で購入できます。
センサーは最長14日間の使い捨てになりますので、血糖値を24時間365日ずっと測定し続けるためには、1ヶ月で2個のセンサーが必要になります。センサーは1個あたり約7500円なので、1ヶ月で1.5万円のコストがかかります。
コストまとめ
利用回数 | リーダー | センサー |
初めて使う場合 | 約8000円 | 7500円 |
2回目以降(14日間の測定) | 0円 | 7500円 |
FreeStyleリブレのコスパの良い活用例
保険適用なしでFreeStyleリブレを使い続けるためには、1ヶ月で1.5万円のランニングコストがかかりますので、コストはバカになりませんね。
でも、あきらめる必要はありません。
コストをおさえつつFreeStyleリブレを有効に活用するには、以下のような方法がおすすめです。
- FreeStyleリブレを装着して、14日間ふだん通りの生活を送る
- 14日間の血糖値のデータをもとに、これまでの食生活や運動習慣を見直して改善する
- 生活の改善が定着したら、センサーを1つ追加購入して、効果測定をする
この測定と改善のサイクルを数ヶ月ごとに繰り返します。1サイクルで約7500円のコストになります。
ぶっちゃけ、血糖値を365日測定し続ける必要はありません。14日間も測定すれば、だいたいの自分の生活スタイルと血糖値の動きの関係が把握できます。
反省点をもとに生活の改善をして、改善したものが定着してきたと思ったら、センサーを使って効果測定をしてみればよいでしょう。
ジムに月1万円払ってなんとなく運動しつつ不健康な食生活を送るよりも、食事が自分の体に与える影響を根本から見直すほうが、費用対効果がたかいのではないでしょうか。
糖尿病患者でなければ、血糖値の定期点検のためにリブレを利用すれば十分だよ
FreeStyleリブレのよくある質問
センサーを装着するときや測定するときに痛みはあるの?
痛みについては個人差がありますので、本ブログ管理者の経験となります。
センサーには針が付いていますが、装着時にはほとんど痛みは感じません。
ただし、長期間つけていると腕に痒みや鈍痛を感じることはありました。
血糖値を測定するときは、リーダーでデータを読み取るだけなので痛みは一切ありません。
測定したいときにいつでも針を刺さずに測定することができます。
血糖値は自動で測定できるの?データはどうやって確認するの?
血糖値のデータは、リーダーをセンサーに近づけることで好きなときにリアルタイムに測定できます。
対応するスマホを持っていれば、アプリをインストールしてリーダーと同様に測定することもできます。
血糖値データは15分ごとに自動で測定されてセンサーに蓄積されているので、あとからリーダーでデータを読み取ることもできます。
また、リーダーで読み取ったデータをWindowsパソコンで表示したり、csv形式でエクスポートしてエクセルなどで加工することもできます。
- 好きなときにリーダーで読み取り・・・リアルタイムのデータを取得できる
- あとでリーダーで読み取り・・・15分ごとにの自動測定データをまとめて取得できる
FreeStyleリブレはだれでも買えるの?
FreeStyleリブレは糖尿病患者でなくても、だれでもアマゾンや楽天で購入することができます。
はじめての利用の際には、リーダーとセンサーを両方とも買う必要があります。
センサーは2週間の使い捨てなので、つづけて使いたい場合はセンサーのみを追加で購入すればOKです。
FreeStyleリブレの詳しい使い方が知りたい(図解)
装置のくわしい使い方については、メーカーのWebページでご確認ください。
まとめ
本記事では、FreeStyleリブレの購入方法やコスパの良い活用例などについて、ご説明しました。
FreeStyleリブレを使うことで、いままで見えなかったことが色々わかってきて面白いことが沢山あります。
ご質問がある場合は、下のコメント欄にどうぞ!